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― 打ち合わせの10分が、手戻りを防ぐ ―
製造のご相談をいただく際、
藤電設工業では加工前に必ず打ち合わせの時間を設けています。
図面がある場合でも、
そのまま加工に入ることはほとんどありません。
「図面があるのに、なぜ打ち合わせが必要なのか」
そう感じられる方もいるかもしれません。
しかし私たちは、
製造の品質は加工工程だけで決まるものではないと考えています。
むしろ多くの場合、
加工前の打ち合わせの段階で結果の多くが決まります。
製造トラブルの多くは「加工前」に起きている
製造トラブルというと、
加工技術や設備の問題を想像されることが多いかもしれません。
しかし実際の現場では、
多くの問題は 加工工程ではなく事前の認識のズレ から生まれます。
例えば次のようなケースです。
- 使用環境の想定が異なっていた
- 強度条件が不足していた
- 組立工程で干渉が発生した
- 仕様変更が必要になった
- 想定外のコストが発生した
こうした問題の多くは、
加工前の打ち合わせで防ぐことができます。
打ち合わせで確認していること
藤電設工業では、加工前に次のような点を確認します。
✓ 使用環境や使用条件
✓ 強度や精度の要件
✓ 組立や後工程との整合性
✓ 納期設定の現実性
✓ コストと耐久性のバランス
一見すると細かな確認に感じられるかもしれません。
しかしこの確認があることで、
- 手戻りの防止
- 追加コストの回避
- 納期遅延の防止
- 品質トラブルの回避
につながります。
図面だけでは読み取れない「意図」がある
図面には形状や寸法が記載されています。
しかし実際には、
- どのような環境で使われるのか
- どの程度の負荷がかかるのか
- どんな役割を持つ部品なのか
- どこまでの精度が求められるのか
といった 製品の目的や背景 までは
図面だけでは読み取れないことも少なくありません。
そのため私たちは、
打ち合わせの最初の段階で 目的を共有すること を大切にしています。
作る側が意図を理解することで、
より適した加工方法や改善提案が可能になります。
打ち合わせの10分が手戻りを防ぐ
製造では、
ほんの小さな認識の違いが
大きな手戻りにつながることがあります。
例えば
- 寸法の意図
- 見た目の仕上がり基準
- 強度条件
- 組立時の干渉
こうした点を事前に整理することで、
スムーズな製造と安定した品質が実現します。
一見すると短い時間でも、
加工前の打ち合わせの10分が数日の手戻りを防ぐこともあります。
🔻実際の打ち合わせ風景を覗く。
■実例:外観パネルの溶接歪が品質クレームにつながったケース
藤電設工業でも、
過去に外観品質に関するクレームが発生したことがあります。
ある製品では、
外観パネル(板厚1mm)の裏側に
アングル材を直接溶接する構造になっていました。
この構造では強度は確保できますが、
外観側に溶接歪が発生することが避けられない設計でした。
その結果
- 外観面に歪みが発生
- フラット修正作業
- バフ研磨による手直し
といった対応が必要になり、
時間とコストを大きく消費することになりました。
一時的な対応として
「手直しして出荷する」ことも可能でした。
しかしそれは
原因を解決していない典型的な表面対応です。
構造を見直すことで品質は安定する
この経験から藤電設工業では、
同様の案件が見積段階で判明した場合
工法変更や図面修正の提案を行うようにしています。
例えば
- TIG溶接 → YAGレーザー溶接への変更
- 2液性金属接着剤の採用
- 産業用金属両面テープの活用
など、用途や品質要求に応じて
複数の工法の中から最適な方法を提案します。
その結果
- 外観品質の安定
- 溶接歪の抑制
- 作業工数の削減
が実現し、
不良率は大幅に低減しました。
設計と製造は対立関係ではない
この経験から私たちが感じているのは、
設計と製造は対立関係ではなく、相互関係である
ということです。
発注者(設計者)と製造現場が
- 提案しやすい
- 確認しやすい
- 相談しやすい
関係を築くことができれば、
より良いものづくりが生まれます。
設計と製造が互いを尊重し、
課題を共有できる環境こそが
品質の高い製造を支える土台になります。
■藤電設工業について
有限会社藤電設工業は1970年創業。
精密板金加工
溶接
筐体製作
試作部品製作
など幅広い製造ニーズに対応しています。
図面段階だけでなく、
仕様整理や判断の段階から関わることで
トラブルのない製造と安定した品質を支えています。
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https://www.youtube.com/@fujidenfactory
■最後に
細かな確認は、発注者を困らせるためではなく、
安心して製造を進めるためにあります。
図面作成前の段階からのご相談も可能です。
安心して任せられる製造を、一緒につくっていきましょう。

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迷ったときこそ、どうぞご相談ください。